会社の掃除
小学生の時から掃除の時間があり
中学、高校になるにつれて係というものが存在し
社会人になった今でも、帰り際に掃除をする文化がある
もちろん、自宅でも必要に応じて掃除をすることはあるのだが
いかんせん、職場のような「他者と共有している場所」になると埃を除去することはできても場所を移動することが難しくなってくる
復職した時に、出勤練習のために会社には出るものの、取引先に行くことはなく事務所待機で過ごしていた。
当然、簡単な事務仕事が終われば何をしたらいいかわからなくなる。
その時に、上司から「掃除をしてもらえないか。みんなが使いやすい環境にしたい」と提案してくれたのだ。
やることもない私にはうってつけの仕事だった。
掃除は嫌いだが、いざ始めてしまうと納得するまで止まらなくなってしまう性分だった。
早速、もっとこうしたらいいのに と思っていたことを実現することになったのだ。
書類の置き方を変える。充電スペースを作る。
ある物が複数箇所に置いてあったため、一箇所にまとめる等々。。
たった数日間のことだったが周囲から心配されるほど、暇な手をとりあえず動かしたいがために熱意を注いだ
その翌週だった。「ここにあったものがない」と同期に言われた
私は手をつけていない。なのに、周りの自然と目線が私の方にいく
私はそれに関しては触れていない。触れていないはずだけど、記憶にないだけで捨ててしまったかもしれない。触れていない証拠がない。
幸いそこまで必要なものではなかったため、 私の場合かもしれません、ごめんなさい で住んだものの、
埃を除去する以外のことができなくなってしまった。
転職して新しい場所へやってきた。
まだルールも確定していない不安定な場所で私はまた同じことを繰り返そうとしている
他の従業員と自分のものを分けたい。社長が置いてったプライベートのものを分けたい
そんなことを思いながら今日も埃を除去する。